« 2017年8月 | トップページ | 2017年10月 »

2017年9月

2017年9月22日 (金)

人権文化のまちづくり講座「障害があっても排除されない社会づくり」報告

9月21日、豊中人権まちづくりセンターにて、人権文化のまちづくり講座「障害があっても排除されない社会づくり」がおこなわれた。講師は関西大学などで非常勤講師をされている倉本智明さん、センターにお招きするのは今回二度目で、約11年前の2006年にも「障害者と人権」をテーマにお話いただいている。

今回も11年前と同様に、視覚障害を持つ自身の体験や具体的な事例を交えながら丁寧なお話いただいたことで、障害者差別解消法が施行された経緯や意義・目的について知るとともに、健常者であることを前提としたこれまでの社会のあり方や考え方を変えていき、誰にとっても平等な社会にしていく必要性について考える機会となった。

また個人的には、自分がきちんと理解できてなかった部分や、まだまだ認識が足りない部分について痛感させられる機会にもなった。

倉本さんは過去に駅のホームから5回転落した経験などをとおして、「転落するのはホームの構造に問題(欠陥)があるから」と仰っていた。改めて考えるとまさにそのとおりである。しかし、これまで僕自身は「駅のホームは昔からこうだった」「自分にとっては当たり前の構造」といった感覚で、「転落事故についてなんとか対策できないか・・・」とは思いつつも、「ホームの構造自体がおかしい」という認識には至っていなかった。

駅のホームに限らず、社会のおかしな構造やおかしい部分を変えていくには、まずは多くの人がそのことに気づいていく必要があると思う。僕自身も少しでも気づいていけるように、今後も知識や理解を深めていきたい。

 

2017年9月21日 (木)

さあ、研修だ!

市の上下水道局から人権研修の講師依頼がありました。来月ですが、全職員(役00人)対象なんですが、もちろん、一度にという訳にはいかないし、職場も複数あることから、4日間で7回実施することになりました。

テーマは、「部落差別解消法」が施行されたことをふまえ、職員としてどう対応したらいいのかということです。とはいえ、この法律は「理念法」とも言うべきもので、具体的な内容がイマイチ明らかになっていません。

したがって、法律ができた経緯や部落問題の現状などを盛り込むことにしました。ビデオにとってそれを視聴してもらうという提案もありましたが、それではあまりにも味気ないし、苦痛でしょうと申し上げ、同じ話を7回するという選択をしました。

楽しみでもありますが、さてどうなることやら。準備にかからねばと思います。

7286183

2017年9月 3日 (日)

東北夏旅「被災地を訪ねる」

8月末、夏季休暇を利用して東北を訪れた。「年に一度は・・・」と思っているが、昨年はパスしてしまったので、今回はびっしりの日程を組んだ。

一日目は、飛行機で伊丹空港から仙台空港、仙台を経て石巻へ。ここは一番最初(2011年8月)に行ったところで、3度目になる。さすがに駅前は大きく変わり、傷跡も見受けることがなかった。仮設商店街に代わって、新しい市場もできていた。しかし、旧北上川沿いは工事が行われていたし、海に向かって歩く道路の両側はほとんどが空き地のままだった。日和山公園に上ると、かつての写真がパネルが置いてあり、それと見比べると雲泥の差だった。見た目でも復興は緒についたばかりだと分かった。8239029

二日目は、ホテルの「語りべバス」で南三陸町内をガイドしてもらった。日ごろから地震と津波に備えてはいたが、想定をはるかに超えたことで甚大な被害を出した。志津川湾近くにある小学校や保育園は職員のとっさの判断で高台に避難して助かったこと、高野会館でも職員が動揺する人たちを押しとどめて命を救ったこと、しかし、防災庁舎に最後まで残った54人のうち43人が津波の犠牲になったことなど、生々しい話を聞くことができた。知る・見る・聞くことが大事だと痛感した。8249650

三日目は、幾度もの津波に襲われた歴史を持つ田老。まず防潮堤を見る。とても大きくて頑丈だ。しかし、津波はこれを超えて侵入し、すさまじい力が働き、大きな爪あとを残した。絶対に安心というものはないのだと思い知る。堤防の向こうには遺構の「田老観光ホテル」が見える。6階建てだが、2階までは鉄骨しか残っていない。3階も壁だけだ。言葉が出ない。8250671

時間とともに景色は変わり、記憶も風化していくことは避けられない。しかし、今ならまだ記憶に刻むことはできる。そう、まだ。(ささき)

« 2017年8月 | トップページ | 2017年10月 »