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2019年2月28日 (木)

関東大震災と朝鮮人虐殺のいま

午後からは、多民族共生人権啓発セミナーに参加しました。

4年前に世人権豊中の記念講演にお越しいただいたノンフィクションライターの加藤直樹さんの講演でした。

映画を観てから知ったんですが、なんと、午前中に観た「金子文子と朴烈」の監修協力を加藤直樹さんがされていたんです。


そこまで見てへんかった・・・!
てゆーか、字が小さくて見えへんかった・・・!!!

映画の内容ではなく、パンフレットの歴史的な部分を担当されたそうです。
パンフレット買えばよかった・・・


2000年に石原都知事の「三国人」発言は、「三国人」という言葉にバッシングが寄せられたけれど、

加藤さんは、「すごく大きな災害が起きたとき、大きな騒擾事件が想定される」と


災害時に外国人が事件を起こす
という発言に危機感を覚えたという。


そして過去30年、さまざまな国での災害時に外国人が騒擾事件を起こしたかどうか
新聞記事を調べたか、まったくそんな事実はなかったという。

むしろ、災害時に流れるのは、差別的なデマである。

そして、そのデマや流言が拡散するかどうか、それ以前の社会がどのような認識であったかによるという。

関東大震災のときは、朝鮮半島は日本の植民地で、人々は朝鮮人を蔑んでいた。

朝鮮人を差別してもいい存在というふうに認識していた。

そんななかに起きた震災で、おさまらない火事に人々は不安を覚え、

「朝鮮人が放火している」「井戸に毒を投げた」というデマを信じ込み、朝鮮人を虐殺していった。


差別する土台、殺してもいいんだという土台がそれ以前から社会に浸透していた結果だったのだ。

それが約100年経とうとする今も地続きであるということ。


映画の裁判のシーンで、「黙れ、この不逞鮮人!」と叫ぶおっさんの声に

朝鮮大学の前で、「おい。そこの朝鮮人の学生。君にも朝鮮人としてのプライドがあるだろう。

ここにきて殺されろよ」と暴言を吐いた桜井誠の声が頭をよぎった。


「朝鮮人が殺されたことは仕方がなかった。治安の維持のためにも、あれはあれで良かったんだ」という首長も当時はいたという。

虐殺はなかったという否定論者によって、小池都知事は追悼文の送付をやめた。
横浜市では副読本から「虐殺」という文字や史実を省こうとした。

虐殺の歴史を教えることなく、消し去ってしまっては、再び恐ろしい惨事となる。



自然災害にデマはつきものだ。


実際に3.11で右翼団体が外国人が略奪をしているというデマを信じて武装して石巻へ行ったという。(youtubeに動画あるそうです)




日本人がえらくて、韓国人や中国人が劣っているのではない。
みな平等なのだ。同じ人間なんだ。


そう考えるのは自尊感情が低いせいなのか?
自己肯定感が低いのか?


くだらないデマに惑わされないこと、偏見にとらわれないこと。



みんな違っていいんだという認識をしっかり持つことがやはり大事なのではないかと思った。

4年前の世人権ニュースに加藤さんの報告が載っていました。
興味ある方、ご一読ください。

http://jinken.la.coocan.jp/sejin/news-vol.22.pdf

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