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2019年2月28日 (木)

金子文子と朴烈

「金子文子と朴烈(パクヨル)」を観に行ってきました。


心斎橋のビッグステップなんか、20年ぶりぐらいに足を運んだ。

そもそも、ここに映画館があったことすら知らなかった。


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時代は日本が朝鮮半島を植民地にしていた1923年の東京。


関東大震災で多くの朝鮮人が、デマに寄って虐殺されるなか

詩人の朴烈と日本人の金子文子が逮捕された。

痛快なまでの天皇批判。



問題の本質をどストレートに貫いているそのセリフは
韓国映画だからこそできたものだと思った。


日本映画ではきっと作らせてもらえないだろう。


昭和天皇の幼少期の称号「ミチノミヤ」

韓国語で「ミチンノム」、「ミチンノミヤ」(狂った奴だ)をもじったくだりは爆笑だったし、



文子が天皇からの恩赦状を見て激高し、


「誰が天皇に恩赦の権利を与えた!!!」と叫ぶシーンが印象的だった。





金子文子役は韓国人の女優さんだが、本当はペラペラの韓国語を話せるのに

しどろもどろの韓国語を喋る姿が日本人っぽくて、とても上手だった。


行く前に「週刊金曜日」に目を通していたから理解できたけれど、

もう少し金子文子の悲惨な幼少期の内容が欲しかった。


獄中で書いた「何が私をこうさせたか」はこれから読まなければいけない一冊だ。





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大逆罪で逮捕、起訴されるも、証拠はほとんど出てこない。

しかし、朴烈を起訴し、死刑にすることで、朝鮮人虐殺の事実を隠蔽と収拾を図ろうとする政府だが、


すべてが裏目に出て、朴の要求を飲む羽目になる。


なんとも痛快だった。




金子文子が自ら死を選んだかどうかはわからないが、

本当に自死だったのであれば残念で仕方がない。


もっともっと長く生きてほしかった。




デマによる虐殺、暗殺を企てただけ、実行に移していないのに逮捕される大逆罪。


約100年前の史実を振り返ることが、これからの未来を拓くヒントになるはずなのに

今は都合の悪いことはひた隠しにしようと必死になっている。


そんな時代を、私たちがどう生きるかが問われている気がした。




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